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アーチェリーについて

ここではアーチェリーについて、弓の種類や競技形式についてもう少し詳しく紹介します
競技規則などにさらに詳しく知りたい方は全日本アーチェリー連盟のホームページよりご確認下さい。
https://www.archery.or.jp/download/【競技規則-2022%E2%80%902023】2022年4月1日改正施行/
アーチェリーとは
アーチェリーについてどんなものか簡潔に説明するならば、弓で矢を射ち、標的上の得点を競う射撃競技となります。
得点を他の人と競うことになるわけですが、相手にするのは『人』ではなく『的』です。
アーチェリーは仲間達と和気藹々と楽しむだけでなく、一人でも楽しむことが可能なスポーツです。
また、多くのスポーツに比べて、要求される身体能力のレベルは決して高くはなく、老若男女、ハンディキャップの有無関係なく多くの人が一緒に楽しむことが可能です。
競技としてだけでなく、適度な運動による健康維持や、他者との交流のための生涯スポーツとしても最適です。
是非一度アーチェリー場に足を運んでみて、実際に触れてみてくだい。
アーチェリーで使用する弓について
アーチェリーの弓と一口に言っても、用いる弓にも様々な種類があります。
弓の種類ごとにその的中精度に大きな差が生じてしまうため、競技会は部門を分けて行われています。
ここでは日本のアーチェリー競技で用いられる3種類の弓について紹介します。
①リカーブボウ
日本において最も普及しており、競技人口が多い弓です。
高体連や国体、オリンピックで競技として採用されている弓もこのリカーブボウとなります。
弓の構造はライザーやハンドルと呼ばれる持ち手になるパーツとリムと呼ばれる弓を引いた際にしなるパーツから成り立っています。
さらにサイトと呼ばれる照準器や弓を安定させるためのスタビライザー等多くのパーツがライザーに取り付けられ、皆さんがオリンピック等で目にする姿となります。
弓を引く際にはタブと呼ばれる道具を用います。
②コンパウンドボウ
オリンピック等には採用されていませんが、世界的に見て最も普及している弓です。
コンパウンドボウの最大の特徴はカムと呼ばれる偏心滑車が用いられることです。
リカーブボウをはじめとした多くの弓は、弓を引けば引くほど強い抵抗が生じます。
その一方でコンパウンドボウは偏心滑車の仕組みにより、弓を引いてくる途中に最も強い抵抗が生じ、弓を引ききるとピーク時の65%から90%程度の力で保持することが可能となっています。
その結果、標的を狙っている間の保持力が少なくなるので狙いが安定します。
その他にもサイトスコープには拡大レンズを使用でき、ピープと呼ばれる穴を通してサイトスコープで標的を狙う2点照準等、的中精度向上させるための工夫が各所に凝らされた弓です。
弓を引く際には指で直接ストリングを引っ張るのでは無く、リリーサーと呼ばれる機械的な道具を用います。
③ベアボウ
用いられる弓自体はリカーブボウと共通のものです。
ただし、サイトやスタビライザーをはじめとした的中精度を向上させる道具の使用が著しく制限されます。
重りを取り付けることは認められています。
ただし、全ての付属品を取り付けた状態で、弓が12.2 cm±0.5 mmの穴またはリングを通り抜けるという条件をクリアする必要があります。
まさにBare(裸の)を体現したプリミティブかつトラディショナルなスタイルです。
その制約から標的に的中させる難易度は他の弓に比べて至難ではありますが、必要な道具も少なく、経済的には最もお手軽に始められる部門でもあります。
近年、後述する全日本ターゲットアーチェリー選手権、全日本インドアアーチェリー選手権にも採用され、今後更なる発展が見込まれる部門でもあります。
アーチェリー競技における種目について
陸上競技や水泳競技に種目があるように、アーチェリー競技にもいくつかの種目があります。
ここでは日本国内で主に行われている競技形式を紹介します。
①ターゲットアーチェリー
正式にはアウトドア・ターゲットアーチェリーですが省略してターゲットアーチェリーと呼ばれることが多いです。
国体やオリンピックもこのターゲットアーチェリーの形式で行われており、アーチェリー競技を思い浮かべていただいた時に、最も多くの方がイメージしやすいと思います。
屋外の地面の平坦な場所で実施されます。
ターゲットアーチェリーの中でも個人戦や団体戦など、いくつか細かい形式がありますが、ここでは国内の競技会で数多く実施されている競技形式を紹介します。
・リカーブボウ
リカーブボウで行われる競技は70 mラウンドと呼ばれます。
70 mの距離から制限時間3分以内に矢を6本射ち、これを12回繰り返します(合計72射)。
地方の記録レベルでは制限時間4分の場合もあります。
標的は直径122 cm、5色の色環帯で構成され、これがさらに2個ずつの得点帯に分割されています。直径12.2 cmの中心円が10点、外に向かって1点ずつ低くなり、最外側の得点帯が1点になります。
中心円の内側にはさらXと呼ばれる得点帯がありますが、点数は10点と同じであり、合計得点が同点だった場合にはXの的中数で勝敗を決めます。

・コンパウンドボウ

コンパウンドボウで行われる競技は50 mラウンドと呼ばれます。
50 mの距離から制限時間3分以内に矢を6本射ち、これを12回繰り返します(合計72射)。
地方の記録レベルでは制限時間4分の場合もあります。
標的は直径80 cm、3色の色環帯で構成され、これがさらに2個ずつの得点帯に分割されています。
直径8 cmの中心円が10点、外に向かって1点ずつ低くなり、最外側の得点帯が5点になります。
リカーブと異なり、4点以下の点数は存在せず0点扱いです。
中心円の内側にはさらXと呼ばれる得点帯がありますが、点数は10点と同じであり、合計得点が同点だった場合にはXの的中数で勝敗を決めます。
・ベアボウ
ベアボウで行われる競技はベアボウ50 mラウンドと呼ばれます。
50 mの距離から制限時間3分以内に矢を6本射ち、これを12回繰り返します(合計72射)。
地方の記録レベルでは制限時間4分の場合もあります。
標的は直径122 cm、5色の色環帯で構成され、これがさらに2個ずつの得点帯に分割されています。
直径12.2 cmの中心円が10点、外に向かって1点ずつ低くなり、最外側の得点帯が1点になります。
中心円の内側にはさらXと呼ばれる得点帯がありますが、点数は10点と同じであり、合計得点が同点だった場合にはXの的中数で勝敗を決めます。

②フィールドアーチェリー
フィールドアーチェリーとは自然の地形を利用した場所に標的を設置して行われる競技です。
コースは5 mから60 mの距離に標的を設置した12個のポストから構成されており、多くの場合INコースとOUTコースと呼ばれる2つのコースが用意されています。
競技会ではINコースとOUTコースの各ポストで3本の矢を射ち、その合計得点を競います(合計72射)。
開催地によってはINコースまたはOUTコース、同じコースを2回使用することもあります。
ゴルフのラウンドが近いイメージかもしれませんね。
自然の地形を利用することにより、標的に高低差が生じたり、足場が不安定だったりするため、ターゲットアーチェリーでは要求されない特別なテクニックが求められます。
当然アーチェリー場ごとに異なるコース設計です。
また、ターゲットアーチェリーと違い、1つの標的に3本しか矢を射つ機会がありません。
いかにして少ない行射数でコースを攻略していくか、というのがフィールドアーチェリーの醍醐味です。
コースには距離表示のあるマークコースと距離表示のないアンマークコースがあり、アンマークコースでは標的との距離を自ら推察し、行射角度などを計算して攻略する必要があります。
ただし、国内の競技会では全日本フィールドアーチェリー選手権や全日本学生フィールドアーチェリー選手権以外でアンマークコースを使用することは稀で、マークコースを用いることがほとんどです。
コースを構成する距離と標的の大きさは部門ごとに規定されています。
標的は大きさに関係なく、直径の1/5の中心部分が黄色、その外側が黒色の2つの色環帯に分かれます。黄色の部分はさらに2つの得点帯に分かれて中心部分が6点その外側は5点。黒色部分は4つの得点帯に分かれて内側から4点、3点、2点の順で最外側の得点帯が1点になります。
使用する標的

20 cm的

40 cm的

80 cm的

20 cm的
1/4
標的には直径20 cm、40 cm、60 cm、 80cmの的を使用します。
20 cm的は3つの的が縦に連なっており、さらにそれが4列並んでいます。
一人1列3つの的を狙い、それぞれに1本ずつ矢を射つことになります。
40 cm的は4つの的が2×2の配置で並べられ、一人1つの的を狙い、矢を3本射つことになります。
60 cm及び80 cm的はチームメンバー全員で同一の的を狙うことになります。
マークコース

アンマークコース

③インドアアーチェリー
正式にはインドア・ターゲットアーチェリーですが省略してインドアアーチェリーと呼ばれることが多いです。
インドアアーチェリーは体育館などの室内で行われる競技です。
最近では屋外でインドアアーチェリーの競技会が行われることもあります。時代の流れですね。
日本では冬季になるとターゲットアーチェリーがオフシーズンとなり、競技会もインドアアーチェリーのみの地域が多いです。
リカーブ部門、コンパウンド部門、ベアボウ部門のいずれも18 mの距離から制限時間1分30秒以内に3射ずつ射ち、これを10回繰り返します(計60射)。
標的は縦型3つ目の物を使用し、各標的に1本ずつ矢を射ちます。
各標的は直径20 cm、3色の色環帯で構成され、これがさらに2個ずつの得点帯に分割され、 直径4 cmの中心円が10点、外に向かって1点ずつ少なくなり、最外側の得点帯が6点になります。
ただし、コンパウンド部門では直径4 cmの内側にさらに小さい直径2 cmの得点帯があり、この部分のみが10点になり、直径2 cmから4 cmの範囲も9点となってしまいます。
直径2 cmの得点帯のみで、2 cmから4 cmの得点帯が描かれていない標的を使用することもあります。
使用する標的 (リカーブ・ベア)

準備中
使用する標的(コンパウンド)

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